親知らず抜歯後の腫れについて
投稿日:2019年7月31日
カテゴリ:口腔外科
『親知らずの抜歯をする=腫れる』と思っている方は多いと思います。実際親知らずを抜歯すると顔の形が変わるくらい腫れる方もいらっしゃいます。なぜ親知らずを抜くと腫れるのでしょうか。
親知らずを抜くと必ず腫れるわけでではありません。
親知らずの生え方、状態、抜く時のタイミングや時間などによって変わってきます。親知らずが横に向かって生えていたり歯茎に埋まっていたりすると、歯茎を切ったり歯や骨を削って抜かなくてはいけません。特に下の親知らずの場合、骨が硬くしっかりとしていることが多く、腫れがより目立つことが多くなります。
腫れるということは炎症反応が起こっているということです。
抜歯によって破壊された組織を修復しようと血液やリンパ液細胞外液が蓄積され腫れてくるのです。処置してる時間が長かったり、骨を削る量が多いと術後の炎症反応が強く出やすくなるため、より腫れやすくなります。
抜歯の際の傷が治るために腫れるため、腫れることが悪いことではありません。血腫・気腫・浮腫など痛みを伴わない(または痛み止めを服用して我慢できる程度の痛み)腫れに関しては、抜歯後2・3日をピークに自然に消失していきます。ただ、ドライソケットや細菌感染などを起こし、痛みを伴う腫れに関しては再搔爬や洗浄などを繰り返さないといけないこともあります。
顔の形が変わるくらい腫れると、この腫れ方は尋常じゃないと不安になってしまうでしょう。でも必ず腫れは引くので大丈夫です。冷やしすぎたりうがいしすぎたりせず、ゆっくり休むようにしてください。
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