小児歯科・小児矯正(ランパ矯正)
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小児矯正をご検討の方は、歯並び以外に「呼吸」も考慮して下さい!
世田谷区で小児矯正ご検討の方で小児矯正歯科をお探しの方は、ぜひこのページをご熟読ください。小児矯正というのは歯並びのみならず、お子さんの将来にも大きく関係してくる分野になります。治療法によっては歯並び以外にも、アレルギー、喘息、鼻炎、多動といった症状、そ集中力の不足や多動傾向の改善効果も期待できます。
子どもの顎骨の位置ズレ、小ささと呼吸の関係
最近は食事も欧米化しており、柔らかい食物を食べることが増えています。そのため骨の正常発育が阻害されて顎骨全体が小さくなっており、さらに正常な位置からずれた子供が多くなっています。
上顎(上顎骨複合体)か小さかったり位置ズレにより、鼻腔(鼻の空気の通り道)のスペースが狭まり、呼吸がしにくくなります。
さらに下アゴが小さい、また位置ズレにより、歯が並ぶスペースがなくなり歯並びに影響を与えたり、舌の収まるスペース不足により喉元に舌が落ちた結果、気道が圧迫されて呼吸がしにくくなります。その結果いびき、口呼吸などの症状が発症します。
呼吸がうまくできていないために起こる病気・アレルギー
脳は酸素が必要です。人は寝ている時に脳も成長していきますが、適切な量の酸素が脳に行き届かないと、学力低下、情緒不安定、悪い姿勢、多動傾向、中耳炎、蓄膿症などにつながることがあります。
さらに鼻呼吸もしにくくなりますので口呼吸に頼り、口ポカンの状態や、汚染物質が直接体に入りこともあります。
その結果、扁桃腺の腫れ、、アレルギー鼻炎などの症状が起こることもあります。
呼吸を改善する=歯列も正常に
子供の上顎(中顔面・上顎骨複合体)と位置が適切な状態であれば呼吸も正常になり、もともと子供が持つ能力を最大限に発揮できるようになります。また舌の位置も良くなり、口腔周囲筋も正常になります。その結果、顎関節の動きも正常化し、姿勢も良くなり、歯が並ぶスペースが確保され歯列も正常に整います。
一般的な小児矯正治療では、顎骨(上顎骨複合体)の正常発育は困難です
顎骨の正常な発育の重要性はご理解いただいことと思います。それでは正常な発育が妨げられた顎骨を、普通の矯正歯科、歯医者さんで実施している「小児矯正(床矯正、ワイヤー矯正)」で矯正可能でしょうか?
答えは「NO」です。
小児矯正と顎骨矯正を比べると、治療法、考え方、目標としていること全てが異なります。私たちと歯列矯正医とでは、考え方が全て違います。
断言できます。顎骨の正常発育は通常の小児矯正では困難です。
小児矯正というのは歯列矯正専門です。最終には歯並びきれいにすることに主眼を置いています。また「SH矯正」、「MRC矯正」などもこの目標は同じで、普通の小児矯正と比較して、アゴを側方に拡大するというのが特長なだけです。
そこで私たちが推奨している矯正方法が、『顎骨矯正』です。顎骨矯正は気道確保、顔面骨格の正常成長が最終目標です。それにより、歯並びもきれいになります。歯列も大切ですが、さらに踏み込んだ根本的なことに主眼を置いています。
一般的な小児矯正の考え方
子供の歯並びをきれいにする!→顎骨を側方に拡大する!→スペースを確保(ゴール)できれば歯並びはきれいになる!
我々の考え方
呼吸を正常化して、子供の能力を最大限発揮させて、いつまでも健康な体に!→顎骨の矯正!→呼吸の正常化!→姿勢やアレルギーの改善→子供の能力を最大限発揮させる(ゴール)!→結果、スペースが十分に確保されたことで自然と歯並びがきれいになる!
このように、それぞれ考え方と最終目標が異なります。では、ここで私たちが行っている顎骨矯正法を具体的にご紹介します。
先端の小児矯正治療法「RAMPA矯正」をご提案しています
のぶ:デンタルクリニック三宿で、保護者の方たちに推奨しているのが、先端の顎骨矯正、「RAMPA矯正(ランパ矯正)」です。RAMPA矯正(以下ランパ矯正)というのは、顎顔面口腔育成研究会(JACG)が推奨している顎骨矯正法になります。この方法は歯列以外に、健康効果も期待できます。昨今、世界中で話題になっている先端の矯正治療法です。
ランパ(RAMPA)矯正の目的
ランパ矯正は『永久歯を使って、呼吸と咀嚼(噛み合わせ)が理想的にできるよう、気道確保や顔面骨格の成長を適正に導く事を重視した矯正治療法』です。
従来の歯科矯正治療とは異なった治療法で、口呼吸を鼻呼吸にして、子供の顏、顎、口腔の正常な発育を目標にしています。要するに、歯並びを矯正するではなく、呼吸改善を目的とした治療です。
治療の結果、姿勢、歯並び、情緒不安定、不眠、アレルギー問題なども自然に改善されます。
顔面におけるの呼吸に関連付ける組織は、歯、下顎骨、上顎骨(上顎骨複合体)、気道、口腔周囲筋、舌位になります。
この中で特に大切なのが舌位です。舌位が正常な位置にあると口腔周囲筋の作用も良くなり、気道が正常に拡張します。その結果、顎骨も正常に拡がり歯並びもきれいになります。
普通の小児矯正との違いは、この舌位からの呼吸関連組織を重視し、上部の歯だけの矯正を行わないという点であると言えます。
ランパ(RAMPA)矯正の具体的治療法
RAMPA治療というのは、中顔面(上顎、その複合体のこと)の前上方の成長を適正化させる方法です。これは骨格矯正、リップシールド(口唇閉鎖)治療でもあります。
ランパ矯正の方法は、RAMPA装置とバイオブロック装置を用い、上顎骨複合体(中顔面)を前上方の方向に引っ張って矯正します。また一緒に上下顎も側方に拡大します。
従来の小児矯正よりも、顎骨そのものを矯正しますので改善効果は大きくなりますが、お子さん、保護者の方たちの負担も増えます。しかし、それを踏まえても、医療人として、自信をもってオススメできる治療法です。
呼吸を無視した小児矯正治療による負の連鎖
呼吸が改善されると、顎の形や舌の位置も良くなり歯並びや姿勢は正常化してきます。
しかし呼吸が改善されないと、いくら歯並べがきれいになっても、舌の強力な力や悪い姿勢が原因で歯列は元に戻ります。その結果歯を抜いてスペースを確保しそのスペースに歯列を作ることになってしまいます。それにより口腔容積が減り、さらに舌の位置がズレて呼吸がさらに悪化します。そしてさらに悪い姿勢へと導いていくという負の連鎖が始まることになります。
RAMPA治療で使用する矯正装置
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RAMPA装置
RAMPA 矯正は、フルオーダーメイドのヘッドギア型の装置を言います。樹脂やフレーム製のパッドなど様々なものがあります。フェイスマスク、バンド、口腔内装置、着脱可能なアクティブボウからなります。最も効果があるのは成長期である、5~12歳の子供ですが、大人でも治療可能です。
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バイオブロック装置
バイオブロック装置は、床矯正装置と良く似ています。バイオブロック装置は、6番あるいは5番の乳歯をアンカーにして顎骨を拡張する矯正装置です。イギリスのジョンミュー先生が開発しました。アンカーに乳歯が必要ですから、5~8歳前後程度の子供が対象です。ただし受け口の治療には向いていません。
RAMPA治療ができる年齢と歯科医院
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バイオブロック矯正は5~8歳、ランパ矯正は成人でも可能
バイオブロック矯正には治療できる年齢が存在しています。この治療は、顎骨が成長していく力と乳歯を用いてアゴを拡張していきます。そのため、乳歯のある期間、要するに5~8歳前後の子供が対象です。またランパ矯正は大人でも治療できますが、治療に適した年齢は同様に、顎骨が成長する5~12歳前後となります。
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ランパ矯正が受診できるのは日本で130医院程度のみ!
ランパ矯正は、これまで外科処置なしでは不可能と言われ、半ば諦められていた顎骨の前方拡大を実現できる唯一の矯正方法です。先端矯正法として知られていますが、ランパ矯正が受診できる歯医者さんは日本の中でも130軒程度(2016年8月現在)のようです。のぶ:デンタルクリニック三宿ではこのランパ矯正を行っており、全国から患者さんがみえています。
ランパ矯正で改善可能な症状のまとめ ~このように症状はないでしょうか?~
下記に記載した症状は、アゴの前方成長不足が原因の可能性があります。これが改善されると症状が良くなることがあります。
- 行動に落ち着きがない
- いびきをかく
- 乳歯時期であるのに、歯間の隙間が埋まっている
- 鼻がよく詰まる、蓄膿症である
- 口が良く空いている
- 鼻炎、アレルギー性鼻炎
- 多動傾向な行動が多い
- 中耳炎になりやすい
- 笑顔の時に歯茎が見える
- 鼻の位置がズレている(鼻中湾曲症)
- 猫背などの姿勢が悪い
- 上歯と比べて下歯が前に出ている「うけ口」の状態
RAMPA矯正に関する無料相談実施中!
東京都世田谷区で小児矯正をご希望の方は、ランパ矯正のセカンドオピニオン(相談)も実施していまのでお気軽にご相談ください。
顎の側方への拡大以外にも、前方への拡大が非常に重要であることをご理解いただけると思います。お子さんの将来にもかかる大切なことです。私たちは自信をも持って皆様にオススメします。
小児歯科に対するのぶ:デンタルクリニック三宿の取り組み
歯科医院には「小児歯科」の診療科目があります。これは子供の歯を専門的に治療する歯医者さんです。大人歯の治療と子供の歯では治療方針が異なります。
最初に歯医者さんを気に入ってもらうよう努めます
虫歯があると悪いところを除去し、被せ物や詰め物治療を行います。この虫歯治療については、大人と子供でそう変わりありません。しかし小児歯科は治療の前に、子供たちに歯医者さんを好きになってもらうことが大切です。歯医者さんを嫌がらないようにすることが重要なのです。当院で現在実施している方法は次の通です。
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①歯医者さんに慣れてから治療スタート
子供たちにとって歯の治療はとても怖いものです。そのため治療をすぐにすると、歯医者を嫌がる子も増えてきます。そのために最初にお話をしたり道具に触れてもらったりして、お子さんの緊張がとれて、歯医者さんに慣れたあとに治療をスタートさせることを意識しております。
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②お子さんにもちゃんと治療説明を
子供が実際に受ける治療を、丁寧に分かりやすく説明します。虫歯治療をしないとどのようになるのか、そして治療方法などを具体的に説明します。難しい説明もあるので子供には理解できないと思う人もいますが、丁寧に説明することで子供はきちんと理解してくれます。
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③保護者同席での治療
子供が治療を受ける際は、保護者の方も一緒に同席してください。治療室はすべて完全個室です。同席することでお子さんの適切な治療を見ることができます。また親子それぞれ、治療の知識を身につけることができます。家で子供の歯を守ってあげられるのは保護者の方だけです。
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④「咬合誘導(アゴの誘導)」について
食生活の変化に伴い、アゴが小さい子供が多くなっています。この改善法が「咬合誘導(こうごうゆうどう)」です。この方法は子供のアゴの成長に合ったRAMPA矯正治療により、アゴを適切な大きさに誘導していく方法です。歯並び矯正のみならず、鼻炎やアレルギーなど、様々な改善も期待できます。
歯科医院で行う3つの虫歯予防処置
それぞれの家で子供の虫歯防止に心がけ、また歯科医院での定期健診を行うと効果が出てきます。ここでは歯科医院で実施している3つの虫歯予防処置の方法を紹介します。
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正しい歯磨き指導(TBI)
子どもの歯は小さく、最初から歯みがきが上手な子どもはいません。しかし、歯の磨き残しがあると虫歯になる可能性が高まります。
そこでTBIという歯磨き方法の指導を実施します。正しい歯磨きによって虫歯を防止できます。
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シーラントで虫歯リスク減
乳歯の表面にはとても複雑な溝が存在しています。この箇所に食べカスが詰まると虫歯になりやすくなります。
虫歯の原因になっている溝を埋めるのがシーラント法です。この方法により食べ物が詰まりにくくなり虫歯を予防できます。
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フッ素塗布で歯質強化
歯磨き粉にはフッ素成分が含まれており、この作用により虫歯菌から歯を保護してくれます。
歯科医院ではこのような歯磨き粉に含まれているフッ素よりも、より高濃度のフッ素を歯に直接塗って抵抗力を強める治療を行っています。
世田谷区三宿で、小児歯科、小児矯正歯科の受診をご検討の方へ
のぶ:デンタルクリニック三宿の小児歯科では、虫歯になった時の治療ではなく、虫歯予防に重点を置いています。虫歯を予防するに、歯並びやアゴの大きさの調整にも力を入れています。世田谷区三宿にお住まいの、多くの子供たちが現在当院に通ってくださっています。世田谷区三宿で小児歯科、小児矯正歯科を見つけているは、ぜひ一度当院までご相談ください。