インプラント メインテナンス
投稿日:2016年11月29日
カテゴリ:インプラント
レントゲンは、当院にて10年前にインプラント治療を行った患者さんの現在の写真です。 治療後、きちんと定期的なインプラントメインテナンスにお越しになって頂く事で、今も 全く問題なく順調に経過しています。
インプラントは、金属ですから 虫歯になって溶けるという事はありませんが、歯と同じに、歯周病に感染して インプラントを支えている骨が溶けてしまう事はあります。(インプラント周囲炎)
もちろん、インプラント治療を行う前に 歯周病の治療を行う事が重要ですが、歯周病は感染症ですから 治療が終了した後も 再感染の予防や、症状の早期発見のためのメインテナンスは欠かせません。
また、自分の歯は経年変化によって動いたりしますが、インプラントは基本的には動かないため、知らずのうちに噛み合わせが強くなってしまっている事もあります。 強い噛み合わせのままでいると、その影響で支えている骨が溶けてしまう事もあります。(咬合性外傷)
メインテナンスでは、レントゲンにてインプラントを支えている骨の状態を確認し、インプラント周囲の歯肉の炎症度合いや排膿の有無を確認、噛み合わせのチェックや、スクリューの緩みなどもチェックします。
その後、インプラント周囲をクリーニングし、検査結果から問題があった場合には、高周波やレーザー治療、薬剤治療を併用して症状の改善を図ります。
周囲の骨が下がってしまった場合でも、早期に適切な対応をする事で、インプラントを除去しなければならないという 最悪の選択を逃れられるかもしれません。
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