ソケットリフトによるインプラント治療
投稿日:2016年12月14日
カテゴリ:インプラント
頭蓋骨の中には、副鼻腔と呼ばれれる4つの空洞があります。(前頭洞、篩骨洞、蝶形骨洞、上顎洞)
この中で蓄膿症の際に膿が溜まる場所として知られる上顎洞は、上顎奥歯の上に存在しており、上顎奥歯にインプラント治療をする際に治療の難易度が上がる要因の一つです。
上顎奥歯の歯槽骨の幅、高さが最低8mm以上あれば、難易度は低いのですが、それ以下の場合、インプラントを入れるのに必要な骨が足らないので自分の骨や人工の骨を利用して骨を作らなければなりません。(骨造成)
今回のインプラント手術では、事前のCT撮影から骨の高さが6mmだったので、ソケットリフトという骨造成法を選択しました。
インプラントを入れるために形成した穴から、上顎洞の粘膜を破らないよう慎重に人工骨と自家骨を入れて粘膜を押し上げる方法です。 この方法では3~5mm程度しか上がらないので既存の骨がある程度必要になります。 既存の骨が1~2mm程度の場合は、サイナスリフトという他の方法を選択します。
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