悪い噛み合わせ 2

投稿日:2017年1月26日

カテゴリ:噛み合わせ 矯正

 

今回は、過蓋咬合(かがいこうごう)について説明します。

過蓋咬合とは、上の前歯が下の前歯に深く噛み合わさっている状態の噛み合わせです。 DEEP BITE (深い噛み合わせとも呼ばれます)

スライド06

上の前歯が覆い被さっているため下の前歯があまり見えません。前歯の噛み合わせが悪く、奥歯とのバランスも良くないです。

 上顎の成長方向が、前方ではなく 下方に向かって成長すると上の前歯が下に降りてきます。上顎が前方に成長しない理由は、口呼吸などによる低位舌(舌の位置が低い)であることは何度か書きました。

 上顎が下方に降りてくると下顎は後方に引っ込みます。下顎が後方に引っ込むと舌のスペースは小さくなります。すると、奥歯の上に舌が乗っかってしまいそれを噛むことで奥歯は低くなります。そうして、噛み合わせはどんどん低くなります。噛み合わせが低くなると、舌のスペースはさらに小さくなり呼吸しづらくなります。気道を確保するために頭を前に出します。そうして、姿勢の不良 猫背を引き起こし、いびきや歯軋り食いしばりが酷くなり、顎関節症などの症状を引き起こします。

 上顎が下方成長していると、笑った時に歯茎が見える いわゆる ガミースマイル になることがあります。成長過程の 5歳から12歳くらいまでなら、顎顔面口腔育成治療で治療可能ですが、成人してからは、外科的な手術が必要となるケースがほとんどです。

 噛み合わせの不良に気づいたら、早めに咬合治療を受けましょう。

 

 

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