乳歯の虫歯予防について

投稿日:2019年10月30日

カテゴリ:虫歯 虫歯予防

今回は乳歯の虫歯の予防についてです。

乳歯の虫歯予防というと歯が生えてから行うように思いがちですが、歯が生える前から行うことが重要です。

歯が生える前からとはどういうことなのでしょうか?

生まれたばかりの歯がない赤ちゃん(稀に生まれた時から生えている赤ちゃんもいます)には虫歯を作るとされる原因の細菌、ミュータンス菌はもともといません。歯が萌え始めてから2才7ヶ月くらいまでの間にキスなどのスキンシップや同じ食器や食べ物を通して等、周囲の大人から移りお口の中へ定着します。

なので、風邪やインフルエンザと同じように感染症なのです。

可愛いお子様とのスキンシップは日常のもの。その可愛いお子様の乳歯を虫歯にさせないためには親御さんのお口の中の管理をしっかりとし、虫歯菌に感染させないことが一番の予防方法といえると思います。

次に、お子様の歯にアプローチする予防方法です。

①フッ素

子供の乳歯や生え変わったばかりに永久歯は歯質が弱く虫歯になりやすいのですが、フッ素を塗ることにより歯質を強化することができます。歯医者で塗布するフッ素は濃度が高いため、とても虫歯予防に効果があります。自宅で使用出来るフッ素のジェルや洗口剤も低濃度ではありますが繰り返し使用することで効果を発揮しますので、是非使用してください

②キシリトール

キシリトールが歯にいいということはもう定着してきていると思います。キシリトールを摂取することで虫歯菌の活動を抑えることができます。ガムを噛むことができるお子様ならガムを噛むことで唾液が出るのでより予防効果が高いのでオススメです。ガムを噛めないお子様にはタブレットで与えてください。心配なら小さくしたりすりつぶして粉にしても大丈夫です。

③食事

虫歯ができるためには糖分が必要となります。ですが、子供の成長には糖質も必要です。食事やおやつ等などを摂取することでお口の中が酸性に傾き、虫歯菌が作り出す酸が歯を溶かします。食事外で常におやつやジュースなどの何かを与えるようなだらだら食べは止めさせましょう。清涼飲料水や乳酸菌飲料などは歯が溶けやすい糖分がたくさん含まれています。バランスのよい食事は歯にだけでなく、体の成長にもとても大切です。

④歯磨き

何はともあれ、歯磨きをしてしっかりと歯垢を取ることが重要です。歯垢は歯の色と似ているため歯磨き後にきちんと取れているかの見分けはなかなか難しいものです。染め出し剤を使用したり、お口が小さいお子様の仕上げ磨きには小さい歯ブラシを使用したり、歯磨きグッズを活用してみてください。衛生士がアドバイスさせていただきます。お気軽にお問い合わせください。

 

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