フッ素の効果について

投稿日:2021年3月10日

カテゴリ:虫歯 虫歯予防

虫歯予防にフッ素が良いというのは、今は常識になってきています。

では、どのような作用で虫歯予防に効果があるのでしょうか?

フッ素は3つの作用から虫歯の発生と進行を防いでくれます。

①エナメル質の修復を促進

お口の中は常に中性の状態が好ましいのですが、お食事などの糖を摂取することで酸性に傾きます。酸性の状態ですと、歯からカルシウムやリンといった成分が溶け出していくのです。溶け出すことを脱灰といいます。脱灰の状態が大きくなると、虫歯が発生します。その溶け出したカルシウムやリンを補うことを再石灰化といいますが、フッ素は再石灰化を促進します。

 

②歯の質の強化

歯の表面を覆うエナメル質を、虫歯を作り出す酸に溶けにくい強い性質に変え、虫歯への抵抗力を高めることができます。フッ素が歯に作用すると、歯質はフルオロアパタイトという安定された結晶構造をもつようになり、歯質は強化されます。

③細菌の働きを弱める

虫歯を作る細菌の働きを弱め、酸を作るのを抑える効果があります。また、フッ素自身にも抗菌作用があります。

 

①でもありますが、お口の中(歯)は、1日の中で脱灰と再石灰化が毎日なんども繰り返されています。毎日虫歯になるリスクがあるのです。特に乳歯や萌出途中、直後の永久歯は歯質が安定しておらず、虫歯になりやすいので、フッ素を使用することで歯を守ることができます。

 

歯医者でのフッ素塗布だけでなく、お家でできるホームグッズも多数ありますので、ご来院の際は是非お尋ねください。

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