虫歯を放置する事で起こる病気①「歯原性菌血症」

投稿日:2022年4月27日

カテゴリ:スタッフブログ 虫歯治療

歯原性菌血症』という病気をご存知でしょうか?

歯原性菌血症とは、虫歯菌や歯周病菌などのお口の中の細菌が、口の中にできた傷口から血管内に侵入してしまう状況です。最近は血液系のご病気(心筋梗塞や脳梗塞)と歯周病が深く関わっているという事を知っている方が増えてきているかと思いますが、これも歯原性菌血症が関係しているのです。

これは、口の中の傷から毛細血管、血管へと繋がっているために、血管内へ細菌が入り込み血管の内膜に泥状の柔らかい沈着物となってたまり、内膜が厚くなっていきます。

その厚みは血栓のようになっていき、動脈硬化となっていくのです。

すると、血流は悪くなり酸素や栄養が送られてくる脳や心臓に影響が出てきます。

この症状は口の中の傷だけではなく、虫歯を放っておくと、そこから菌が入り込み全身へ細菌がまわっていきます。普段の歯磨きが疎かだと、歯茎が腫れ歯肉炎になり、ブラッシングだけでも出血してくることがありますが、その傷からでも最近は血管に入ってしまうのです。

 

歯原性菌血症は、他にも糖尿病・肥満・高脂血症・骨粗鬆症・早産・低体重児出産・痴呆など様々な病気と関係があります。

痛みがないからといって虫歯を放置していると、それが全身への健康被害も起こり得るということを考えていただけたらと思います。

 

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