虫歯と歯周病を食事から予防する その1
歯医者さんで管理栄養士!?と驚かれる方も多いのですが、実は「歯」と「食事・栄養」は大きな関係があります。
今日は「虫歯」と「歯周病」の原因と、その予防のお話を栄養士の観点からさせていただきます。
まずは虫歯のお話です。虫歯のなりやすさは、一人ひとりお口の中の環境によって違います。
原因としては、歯の表面に付着している白、または黄色のネバネバを「歯垢」または「プラーク」。
その中にいる「細菌」なのです。その菌が作り出す「酸」によって歯が溶けていく病気です。
その細菌はあまいものなどの「糖質」が大好物。甘いもの以外にも炭水化物も分解されて「糖質」になるので、それらを食べると細菌は大喜び!活発に働いて、「酸」を作り出してしまいます。
あとは、その人それぞれ歯の質や歯並びによって食べ残しが多かったり歯に残りやすかったりなど、一人ひとりお口の中の環境によって変わってくるのです。
なので、「細菌」「食べ物」「歯」
この3つが重なってる時間が長いほど虫歯になりやすいのです。
次は歯周病のお話です。
歯周病のなりやすさも、一人ひとりお口の中の環境によって違います。
歯周病の原因も歯垢のなかの「細菌」です。細菌感染により歯ぐきや歯を支えている骨におこる病気です。
細菌が増える「口の中の環境」とその人自身の「生活習慣」食生活、歯磨きの仕方、喫煙などと「健康状態や体質」遺伝や免疫力の低下、ストレスなど
が重なると歯垢がたまり細菌が活性化して歯周病になりやすくなります。
さらに、歯周病菌が全身に及ぼす影響もあります。
糖尿病、循環器疾患(脳梗塞、くも膜下)、呼吸器疾患(肺がん、気管支喘息)の大元の原因は歯周病菌とも言われています。
まとめると、虫歯と歯周病の原因は歯垢(プラーク)の中の「細菌」が原因。1グラムの歯垢には細菌が1000億もいると言われています。
なので、虫歯と歯周病はお口の中の「細菌を減らす」ことが予防につながる!
そのためには歯医者での検診、特に自費で行っているPMTCをお勧めしております。さらに、検診ではご自身にあった歯ブラシの提案から歯の磨き方、頻度の指導まで行わせていただくのでご家庭での予防にも最適です。
そして次に、生活習慣、とくに食習慣の改善です。
こちらのお話をさらに詳しくさせていただきたいと思います。
その2にどうぞ!
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