ワイヤー矯正

投稿日:2024年5月2日

カテゴリ:噛み合わせ 小児矯正 矯正

歯の矯正と言うと、歯にワイヤーを取り付けたワイヤー矯正を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

ワイヤー矯正は歯全体にワイヤーを付けるパターンと、部分的にワイヤーを付ける「部分矯正」がありますが、今回は全体的なワイヤー矯正について紹介いたします。

 

1. ワイヤー矯正に要する一般的な期間

全体のワイヤー矯正の治療期間はおよそ1~3年が一般的です。

ワイヤー矯正は、ブラケットという器具を歯の表面に付けて、そこにワイヤーを取り付けます。

しかし歯並びによっては、ワイヤー矯正を始める前に拡大床と呼ばれるものを使用することがあります。これは、歯が前後に重なっている方が、顎の骨を広げることにより、歯を動かすスペースを確保するものです。装置にはネジが付いており、そのネジを2日に1回自分で回して少しずつ顎を広げることで歯と歯の間に隙間を作り、歯が並ぶスペースを確保します。この拡大床は約半年つけていただきます。

そして、拡大床含め治療期間中は月に1回ご来院していただき、拡大床やワイヤーを調整して徐々に歯を動かしていきます。

その後矯正をしていた期間と同じ期間、「リテーナー」と呼ばれる後戻り防止のための装置を取り付けます。

リテーナーの種類としては以下があります。

1.ベッグタイプ

  取り外し可能な針金を歯の表面に取り付けるタイプ。歯がしっかりと噛み合うため嚙み合わせの違和感が少ないです。取り外し可能なため、歯磨きもしやすいです。

 

2.マウスピースタイプ

 透明のプラスチックなので目立ちにくいです。しかし、歯が全体的に覆われるため、かみ合わせを安定させたい方はベッグタイプがおすすめです。また割れたり穴が空いたら再制作が必要です。

 

3.ワイヤータイプ

歯の裏に細い針金を接着して固定します。裏側なので目立たないが、取り外しができないため日頃のお手入れや、医院での定期的なクリーニングを積極的に行う必要があります。

 

2. ワイヤー矯正治療に要する費用

一般的には80万~120万円ほどです。

当院では88万円(税込み96万8000円)

リテーナーは6万~6万5000円(税込6万6000~7万1500円)

また拡大床は片顎11万円(税込12万1000円)でご案内しております。

 

 

3. ワイヤー矯正の長所

 

1 装置の取り外しが不要

ワイヤー矯正の場合、ワイヤーはブラケットにより固定されているため、自分では取り外しができないようになっています。そのため、食事の度に外すことがなく、装置の付け忘れや紛失を防ぐことができます。

またマウスピースのような取り外し可能な矯正装置だと、痛みに耐えられず外してしまい治療が進まないといったことが起きてしまいますが、ワイヤー矯正はそのようなことを防ぐ効果もあります。

 

2 症例が多い

ワイヤー矯正は昔からある方法なのでその分症例も多いです。

適用範囲も広く、マウスピース矯正では難しい症例もワイヤー矯正であれば対応可能である場合も多いです。

また細かい調整をしやすいこともメリットです。月に一度の来院で、その都度状態を見て微調整をすることも可能です。

 

 

4. ワイヤー矯正のデメリット

 

1 痛みや違和感がある

ワイヤー矯正は歯列にワイヤーを取り付けて歯を動かしていくため、痛みが伴います。また口の中に装置が付いている状態なので喋るときや、食事の時は違和感があります。また装置が当たり、口内炎などが出来てしまうこともあります。

しかし、痛みや違和感などは数日で慣れてきます。特にワイヤーを調整した後の痛みは数日でなくなるため、そこまで心配をする必要はありません。

 

2 装置が目立つ

歯の表面に装置を付けると、どうしても装置が目立ってしまいます。

気になる場合は、裏側に装置を付ける矯正もあります。裏側矯正は裏側に装置を装着しているので気づかれることはほとんどありません。そちらを検討してみてください。しかし、表側に装着するより違和感があるので、目立たない方をとるか違和感が少ない方をとるか選択をする必要があります。

 

このようにワイヤー矯正のメリットとデメリットを紹介してきましたが、いかがでしたか。

自分の歯列矯正に対する治療の目的や生活環境、性格などを考慮してワイヤー矯正を検討しましょう。

当院ではレントゲン撮影やお口の中の写真撮影をもとにカウンセリングを行います。矯正を検討されている方はぜひ一度ご来院お待ちしております。

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